金属成分分析

パッチテストで明らかなアレルゲンが見つかった場合、その元素がお口の中に装着されている金属修復物に含まれていると、腐食により唾液に溶け出し、ごく微量でもアレルギー疾患の原因になることがあります。

お口の中に入っている金属にどのような成分元素が含まれているかは、詰め物の数が少なく、いつどこで治療を受け、問い合わせできる場合はある程度知ることができますが、だいぶ前の治療で、複数の歯科医院で治療を繰り返している場合などは、どこに問い合わせればよいのかわからないこともあります。また、最近は金属アレルギーを考慮してすべての元素を公表している金属も増えてきましたが、歯科用金属の多くは、成分のすべてを公表しているものはまだ少なく数%が「その他」となっていて、アレルゲンの有無を知ることはできません。

しかし、お口の中の金属を分析することにより、個々の修復物にどんな元素が含まれているか、また、アレルゲンを含む修復物の特定ができます。分析の方法は、お口の中の一つ一つの金属をごく少量削り、わずかな金属片を採取します。その金属片を分析して成分元素の種類(定性分析)や含有量(定量分析)を調べます。当医院の最大の特徴は、定量分析も可能なX線マイクロアナライザーを所有し、お口の中の詰め物や義歯の金属アレルゲン検索が可能なことです。

お口の中の金属修復物の表面を少量削り、わずかな金属片を採取します。咬み合わせや外観に影響の無い金属の表面を削りますので痛みや破損の心配はありません。

綿棒に付いた金属片。試料台の直径は5mm、ごく少量で分析は可能です。

X線マイクロアナライザーの外観

新たに導入した蛍光X線分析装置の外観

X線マイクロアナライザーによる分析の特徴

X線マイクロアナライザー(EPMA)による分析は、採取した金属片を電子顕微鏡(SEM)で観察しながら金属片の中心部を高倍率で分析できるので、金属の塊の試料を分析するのと同等のS/N比が得られます。そのため非常にクリアなスペクトラムが得られ、定性分析のみならず定量分析も可能です。

採取した金属片のSEM像

採取した金属片の拡大像

原因除去療法
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医院概要

医院名
医療法人社団 愛清 愛生歯科
院長
埴 英郎
住所
〒155-0032
東京都世田谷区代沢5-2-10 2階
診療時間
午前 9:30 - 12:30
午後 14:00 - 20:00
※月曜は午前のみ、 木曜午後は17:00まで、土曜午後は18:00までです。
休診日:日曜、祝日

TEL
03-3414-7053
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